さて刀剣の交換会であるが、それぞれ名称がつかられている。刀の会の入札の方法は椀伏せ入札といって椀の中に金額と名前を書いて札とりのところへ投げる。出席者の入札が終わると札とりが他の人に見せない様にして開いてみる。最高金額を入れた人に落とすのは普通のセリと変わらない。めでたく落札した人は分金と称して会へ落とした金額の四~五部を支払う。その上二番といって落とした人の次の高値に入れた人に0.5分払う。これはお礼の意味である。しかし出るものが皆落ちるわけではない。成立しなかった場合は、その刀をだした人が0.1パーセントを最も高額を入れた人にわび料として支払う。これを゛鉄砲という。このように会は進められ、売った人はその場で代金を受け取り、買った人は三等分して三カ月の間に支払うことになり、分金は会の基金となる。

ところでこの椀伏せ入札は札とりがよほど公正で適正な価格を判断できるひとでなければならない。例えば50万円ぐらいの刀に60万円入れた人と100万円入れた人がいる場合、公正な人は55万円ぐらいと読む。しかし90万円で読む人もいる。そうなるとその人は高い買い物をしたことになる。椀に名前を書き入れるから感情的に面白くない相手とおもえばそういうことをやる。100万円入れた人の目がいけないということになればそれまでであるが、それでは会が発展しない。

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