他の古美術の中でもひときわ脚光を浴びているのは刀の値上がりが急激であり買っておいて損はない、いや反対に儲かる―という評判が広がったためである。デパートが即売会を開き、週刊誌が書きたて、新聞も「刀は投資の対象」などと書く。デパートの即売会や名刀展は、他の古美術とは比べ物にならないほど人が集まる。

しかし刀剣界の本当の姿はどうであろうか。刀剣がブームと呼ばれるようになってから九州はじめ大きな都市の大きな刀剣商が相次いで倒産している。これはどういうことか、その謎を解く一つのカギに、刀剣商同士で売買する交換会、刀のセリ市の過熱化がある。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *