日本古来からの習慣というものには、何かしら刀剣が関係してくるものが多いと感じられるのではないでしょうか。例を挙げるならば、「守り刀」が真っ先に挙げられるのではないでしょうか。この「守り刀」というものは、その名の通り、武器としての存在価値よりも宗教的な意味を持った刀であるとされており、その主な仕様方法としては、ただ身に着けておくか、大切に保管しておくといったもので、そうしていれば、あらゆる災厄から身を守ってくれるとされているそうです。「守り刀」の歴史は古く、平安時代の中ごろに記された書物には、天皇が皇子や皇女の誕生に際して御剣を贈ったということが記されており、これが「守り刀」の始まりとされているのかもしれません。また、この「守り刀」が習慣化されたとされるのは鎌倉時代とされており、まず武家に広まったのち、武家政権の終結とともに民間にも広まったとされているようです。また、皇室においては、天皇陛下から守り刀を頂戴する宮廷儀礼である「賜剣の儀」として定められた儀礼となっているようです。また、亡くなった人を送る葬儀での儀礼でも「守り刀」は使用されていたようです。遺骸の上に置く短刀がそれにあたり、魂の抜けた遺骸を、魔物や魔性の類のものから守るためのものであるそうです。刀剣は、神道との結びつきが深いと言われており、お祓いや神前に奉納する舞といったものでも使用されるようです。このような結びつきは、記紀神話に登場する鍛冶の神や、神秘的な光を称える刀身が「清浄」という言葉や神々を連想させるといったような理由によるとされている。このような事から、神社への奉刀という習慣が築き上げられてきたのではないかとされているようです。奉納された刀剣を、境内に設けた宝物館などで展示する神社なども多くあるのはこのような習慣が根付いてきたからと言えるのではないでしょうか。

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